㐂作の歴史

早朝、深い霧が山々にかかり、幻想的な雲海が現れる兵庫県丹波市柏原町。

美しい緑と清流が息づくこの町は、古くから八幡宮の門前町として、また、織田家の城下町として栄えた場所でもあります。この歴史深い山里に、一軒の小料理屋が暖簾をあげたのは、昭和14年のことでした。

「お客様に喜びをもたらし、気さくにくつろげる店に」。女将は、店の名を「㐂作(=喜作)とつけました。

心のこもったおもてなしは評判を呼び、やがて料理旅館、料亭へと姿を変えながら、時代を超えて多くの人に親しまれていきます。

現在、初代女将の思いを受け継ぎ、料理に向き合うのは、京料理の名店で腕を磨いた、四代目主人です。

鍛錬を重ねた料理人の知恵と技。手間を惜しまず、素材の持ち味を引き出す丁寧な仕事は、「㐂作」の料理に一層の趣を生み出しています。